No.12 仕組みをつぶしたイスラム教 平成11年2月2日
ユダヤの一神教は、ローマに移植されて世界から古代の神々を抹消していった。
これが一神教の意味であったわけであるが、その意味については、アトランティス以降の神の仕組みが日本を中心とする島国、つまりは地球の縮図と言われる枠組みの中で演じられることとのからみで説いてきた。
一神教にはユダヤ教とキリスト教とイスラム教があるのだが、千年遅れで説き出されたイスラム一神教には、前二者とは別の意味合いがある。
キリスト千年王国は紀元千年に成立すると予言されていた。しかし、それは神の仕組みであって、キリスト教が説いた霊界一神教の仕組みではなかった。
その神の仕組みに取り組んだのはユダヤ二支族ではなく、神々を捨てなかったエフライム、つまり消えた十支族であった。
彼らは極東の島国に設定してあった神の仕組みを演ずるために、大陸および海を渡って日本にやって来た。しかし、彼らは日本における神の仕組みを完成させることができなかった。
その反動が、ジンギスカンからフビライハンの西征となって現れる。ギリシャと並んで神々の古里でもあったチグリス・ユーフラテスを中心とする中東文明は、千年期の中東の仕組みをつぶすイスラム教によって埋もれていった。
それと同時に、日本の仕組みがつぶれたことによってジンギスカンの世界制覇の芽が出、フビライハンによって火が吹いて、西方へ広がっていった。
これはアレクサンダーが目指した世界制覇に対する反発のようにも見えるが、神の仕組みから見るともっと別な面も見えてくる。
キリスト教を受け入れて東方に支配勢力を広げたローマ帝国は、神々を抱いた消えた十支族を追って行った姿にも見える。その手を逃れてエフライム大和民族は日本で神の仕組みに取り組んだが、成功しなかった。
そして、その存在を消し去ろうとするかのようにしてジンギスカン、その意志をついでフビライハンが、ローマ帝国が消しきれなかった各地の神々を消し去っていくのである。
しかし、彼らはイスラム教をつぶさなかった。ここにも神々を抹殺して凱歌をあげたイスラム教成立の意味が見え隠れしている。