八月十二日のことであったが、武帝組は鵺に操られて佐田潰しをして狂い回り、とうとうその命を終えてしまうことになっていった。
正統派の韓非氏達五十名ほどは、富士山の佐田の領域に集結して、その後の調整をし始めた。
彼らは星や地球そして木星などにばらばらにされていたが、韓非氏の呼びかけで佐田の奴隷領域や流刑地に集まり、富士山で仕組み調整をすることになっていった。
そして佐田宇宙のメンバー五千名ほどで抵抗する武帝組を撃破して、三日ほどで自分たちの星を確立し、武帝の後継者として韓非氏を立てて現在に至っている。
そして彼らの仕組みの目的を完遂するために、次の課題に取り組み始めている。
金柑はその動きを見て喜んでいたが、始皇帝は苦虫を噛みしめるような様子であるという。自分より立場が上になってしまったという思いなのだそうである。