安徳女帝 1
令和三年四月二十日のことであった。
代替わりした醍醐天皇皇后のお二方が、崩れた伏魔殿立て直しのために立たれて、その活動が効果を現し始めた頃のことである。
伏魔殿の崩れとは何かと言えば、原始宇宙の腐った旧体制の廃墟が掘り起こされて、倫理規定が付けられていない一層目二層目の機械体制のヘドロが、仕組み宇宙に流し込まれてきた。
ところが進化した現代の伏魔殿の管理システムでは、その廃液のコントロールができなくなってしまったのである。
その悪影響が仕組みにも及ぶので、仕組みの総合先導役でスーパームツゴロウ、つまり伏魔殿の盟主でもある佐田靖治が、新しい醍醐天皇皇后にお願いして、伏魔殿の調整をしてもらうことになったのだった。その流れの中で事が起こったのである。
それは大元宇宙の先導役金井南龍師による天皇家の御陵神行、ハゲ元宇宙の先導役である落っこち大神による神社五十鈴神行、それらが連動しての動きでもあった。
もちろんその背景には大倭・倭両姫による五十鈴神行、さらには金期気と始皇帝、ジャンヌ・ダークと教誨師、建礼門院と高倉天皇といった、宇宙三派の代表問題もうごめいていた。
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安徳女帝 2
突然、安徳天皇が佐田の意識にからみついてきた時、こちらは朝の公式行事の真っ最中で忙しく、十分な対応ができない状態だったのであるが、合間に少しずつ確認していったのだった。
公式行事で変化する宇宙の動きの一環として、常々そうしたことが起こるので、それに対応しながら日課の行事をこなしていかなくてはならないのが、総合先導役の公務なのである。
それで何事が起ったのかと聞いてみると、安徳天皇が五十才の女性となって御陵の阿彌陀寺からこちらにやってきて、男の子(八才)の身体が破れてどうしていいのかわからないので、教えてほしいとのこと。
だったら出てしまえばいい、とこちらは簡単に答えたのであるが、出るためにはどうすればいいのかと問われたので、無限回帰すればいいと答えた。
「決まりを守って浄化かな」と三回言って、「無限回帰のための浄化」を三回言って、「浄化、浄化、浄化」と言い続ければいい、そう教えたのであった。
彼女は素直にそれを受け入れて、さっさと無限回帰してしまったのだった。
安徳女帝 3
五十回ほど無限回帰して帰ってきた安徳さんは、三十四才の大人の始まり年令になっていた。
そしてとりあえず富士山忍野の研修会館の宿に入ってもらって、そこからの調整になっていった。
ところが佐田が公式行事の真っ最中であったため、付きっきりの対応をすることができないので、彼女の周りは伏魔殿の包囲網が築かれていったようだった。
もちろんそれは両親の建礼門院だったり、高倉天皇であったりもしたわけであるが、彼女はそうした藤原がらみのメンバーを信用しておらず、金井南龍師でなければ嫌だと言ってがんばっていた。
佐田では駄目なのかと聞いてみたら、佐田が一番だけどそばにいないからとのこと。
当然のことではあったが、こちらも忙しいので金井先生と落っこち先生に頼むしかなかったわけであるが、両者とも頼み切れないほど弱いのである。
佐田の弟子だからいいのではないかと言ってみても、現状でもまだ両者は佐田を裏切っているのだという。
分身分体がまだ二三十はあったからである。
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安徳女帝 4
研修所の宿にいる安徳さんを守ることができない金井師であるとなれば、こちらが直接調整するしかなくなるので、公式行事のほうを担当方にお願いして対応していった内容は、次のようであった。
男の皮が完全に脱げてしまった安徳さんを「安徳女帝」と呼ぶことにするが、女になった彼女を受け入れることはできない、とお寺の側では言う。
皮の男がいるので帰りたがらない安徳女帝を、富士山でトレーニングすればと誘うと簡単に受け入れて、しきりにつぬぶて山に行きたがる。
彼女の周辺の伏魔殿組が処刑されているのを見物したがって、処刑場へ行こうとするので、どういうことかと確認してみると、ひどい目に合わされた恨みを晴らしたいのだという。
恨みを晴らすようなやり方では駄目だから、仕組みの戦士としてトレーニングしてみないかとその意思を確認すると、大喜びで受け入れてくれる。
担当の刑吏が実力を確認するために剣を持たせてみたところ、前段階の仕組みの会の「光の剣(つるぎ)」などは簡単に振ってしまうとのことだった。
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安徳女帝 5
一段目の仕組みの剣を試してみることになった安徳さん、それを難なく振ることができるということで、刑吏たちは驚いていた。
初心者は普通初段のものでも重くて持ち上がらないのだという。
それを簡単に振ったということで、二段目のものを試したところ、さすがにそれは重いということだったが、仕組みの戦士試験合格ということになったのだった。
そして正式なメンバーとしてのトレーニングをすることとなったのであるが、研修所の脇にある宿舎を住まいとして確保することとなり、御陵や神社には行かなくてもすむということになったのだった。
お寺や神社側は皮の男がいるのでそれで良しということではあったが、その皮を調べてみると、安徳女帝のセット夫であることが判明したのであった。
それで急遽そちらの調整をすることになっていったのであるが、皮のほうの安徳帝は完全なものでなく、イメージ的な身体でしかないため、まともな身体になるための調整をしなければならないのだった。
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安徳女帝 6
男の安徳帝の八才の皮は、伏魔殿の天皇になっているよりも、まともな人間になりたいということだったので、その調整をすることになった。
それでとりあえず佐田の領域ではどこらあたりの扱いになるのかを調べたところ、流刑地の五十段ある一番下でなければならない。
そうでなければガニメデに落ちてしまうとのこと。
それでも本人はまともになりたいということで、佐田の流刑地でトレーニングをすることとなった。
そしてさっそく働くことになったのであるが、流刑地の定型の作業に就く前に、どうすればいいのかとこちらに問いかけがあったので、とりあえず色地獄のヘドロの掃除をするといい、そう進言したのだった。
その仕事は色地獄宇宙の正式な課題の一つで、お金と抱き合わせになっているので、まともに取り組むと大金が湧いてくる。
それで生活費とか、佐田に対する負債を払えばいいと教えると、さっそくそれをやり出したようであった。
すると言われた通りのお金が出てくるので、それでとりあえずは流刑地での調整ができることになっていったのだった。
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安徳女帝 7
男の安徳帝は本体女性安徳と共に、建礼門院や赤間神宮とか水天宮で厳しい勉強やトレーニングを欠かさなかったので、それなりの学識とか武術の心得はあるようだった。
しかし子供が臣下の前に立つということは、子供にとっては難しいことで、かなり威張りまくって意気がっていたらしい。
それが苦しくて中の女の子が飛び出すことがあったとのことであるが、その本体安徳さんの場合はそれなりに成長していて、そのズレに苦しんでもいたとのことであった。
しかし厳しい伏魔殿の操作によって自由が得られず、佐田が以前その正体を暴いて初めて外に出られた時から、皮との分離が始まっていたとのことであった。
そして時々隠れて出て女としての調整をすることもあったという。
皮を剥がれた男安徳帝の場合は、そうしたトレーニングはなかったわけであるが、その皮だけでは安徳天皇の役を演ずることはできず、お寺や神社が引き留めても、それを振り切って佐田の側に就くのだった。
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安徳女帝 8
安徳セットの親である建礼門院と高倉天皇は、子供が連れ去られた後を追って富士山までやってきて、両者の様子を見守っていたが、
佐田のもとで調整されることの確認をすると、二人のもとから離れていったとのこと。
もっとも親とは言っても系統が違うわけで、結局は離れるしかないわけで、その代わり金井南龍師が対応するしかなくなっていくようだった。
もっとも金井師には師の課題があるわけで、親代わりというわけにもいかないので、二人はそれぞれの場所で正統派の佐田グループの世話役方に、まかされていくしかないのだった。
もっとも安徳天皇を追うようにしてやってきた神功皇后組の騒ぎのほうが大きいため、佐田のほうはそちらの対応を優先せざるをえなかった。
神功皇后のほうは会話連載で分離して取り上げることにしないと、とてもではないが整理がつかないので、別建てにして報告しているのであるが、
どちらにしても日本の天皇家の問題は仕組みがらみになっているため、とてつもなく複雑で妨害も激しいため、簡単に処理できるものではないことが、嫌というほど明らかになっていく。
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安徳女帝 9
富士山は仕組みの中心拠点なので、ここに集まって来る者たちは仕組みがらみであることが、最近は多いと思われる。
そして天皇家がらみのような重要な場面では、混乱状態になることも多いのではあるまいか。今回の場合も安徳天皇が動いたということで、特別の動きになっていった。
仕組みが前進し続けている現状では、そうして正統派に対する潰し役との調整が図られていくのである。
安徳天皇の場合は、高倉天皇と建礼門院の親側、その背後の政争に問題があるわけであるが、親はハゲ元系、安徳は大元系ということになっている。
そこには元宇宙の筋も隠されているわけではあるが、とりあえず今回は仕組みの総合先導役の佐田の手が入ったため、正常化の流れにはずみがついた。
安徳天皇に対しての潰し役で崩れている建礼門院、正統派のように思われていた高倉天皇までもが、富士山つぬぶて山で処刑されたのである。
それを見せないために安徳女帝を処刑場から離そうとしていたが、安徳女帝のほうはそれを見たがってとにかく処刑場へ行こうとしていたという。
安徳女帝 10
安徳天皇はまだ子供のままであるとされていたため、大人たちの醜い争いごとからは遠ざけようとする配慮が感じられたし、
神功皇后までが混ざり込んできたのは、仕組み潰しの実態が現れるのを防ぐためでもあったのだろう。
安徳天皇の場合は佐田がらみになると本体が現れるので、その時は七十五才の老婆になるとされており、政争の実態を見極めようとする姿勢が現れていた。
というよりも自分を歪めた藤原族が処刑されるのを見たがって、処刑場に入り込もうとばかりしていたらしい。
しかし佐田の側ではそうした怨念の渦から引き出して、本来の自己確立をしてもらわなければ仕組み的には無意味なので、過去の政争の確認をすることはあまりなかった。
というよりも処刑執行の現場までは、異次元なので対応しきれないということでもあった。
そして結局安徳女帝は親たちの処刑を見ることなく、親たちは帰されたのであった。
そちらにはそちらの問題があったからである。
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安徳女帝 11
安徳天皇がらみでの藤原族に関しては、富士山のつぬぶて山で三十名ほどが処刑されたとのことであるが、そのあとも安徳女帝を狙ってつきまとうらしく、その対応に皆が苦労しているようであった。
安徳さんは金井南龍師を頼ろうとしていたが、師はほかのことで忙しかったり、実力不足だったりしてなかなか対応しきれないでおられた。
佐田が担当することになるのは当然のことではあるが、時空の違いがあっては思うようにはならず、こちらもこちらで忙しいため、その調整に時間がかかっていた。
仕組みの戦士としてのトレーニングに関しては、それなりの調整がなされていたが、仕組みの剣の扱いに関してはまだ未熟であるということで、仕組みの会の「光の剣」で調整することになった。
怖いのでどう扱えばいいのかと問われたので、まず自分の祓いから始めなさい、そう指示したのであった。
こういう時の安徳さんは三十四才の仕組み年令扱いとなっているのだという。
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安徳女帝 12
一方男の安徳帝の皮の場合は、セット夫とは言ってもその身体は、元宇宙の代表の代理親の身体のヘドロがイメージ体となって、内から表にめくれ出ているものらしかった。
そんな状態でまともな身体になりきらないまま、流刑地でそれなりのトレーニングをしているとのことであった。
大元系の担当者が指導しているので、それなりに調整されてはいくようであったが、簡単に正常化できるといった展開ではないようだった。
仕組み三派の抱き合わせの工作がなされているわけで、仕組み潰しのおぞましさがここでもはっきり表されている。
安徳女帝のほうには毎日のように手紙が来るとのことであったが、両者は懸命にセット調整に励んでいて、正常化に向かっての努力は並々ならぬものがあるようだった。
潰しまくられていた長い過去の苦しみ、そこから脱却したいという願い、それに支えられての正常化への努力は、普通の努力とはまた違う、特別で奥の深いものとならざるを得ない。
よそ眼に見てもそれは明らかなもののようであった。
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安徳女帝 13
男安徳帝は安徳女帝と共に、正常化に向かって同じようなトレーニングをさせられている。
仕組みの会の光の剣(つるぎ)を持たされ、その使い方を教わって、三日後には使えるようになっていたとのことである。
仕組みの会の光の剣は祓いの剣で、五段階の格付けがしてある。
その最初の剣のことで、それを使うことによって自己確立をはかろうとしているわけであるが、十日後には流刑地の三段目の宿舎にまで上がり、その三日後の五月二日には二段目の研修所にまでレベルを上げてしまったということである。
努力のほどが知れる情報であるが、それでもまだ本体を覆う元宇宙のイメージ体は脱げず、自分の正体はわからずじまいであるとのことであった。
中身の自己確立は五十パーセントほどで、年令は安徳女帝と同様めちゃくちゃのようであった。
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安徳女帝 14
安徳帝に関しては、男として八十一代天皇の地位があり、神社やお寺では必要不可欠の存在であった。
そのためそちらに引き戻そうとする動きもあるわけであるが、天皇本体ではないために、皮の方が嫌がって帰ろうとはしない。
最初は中身の女安徳さんが抜けてしまったため、安徳天皇の姿が変わってしまったらしくて、男安徳では駄目だと拒絶していたとのでことであるが、
本体の女安徳さんが帰ろうとしないし、男のふりをするのはもう絶対嫌だと拒絶するので、それなら男の方をということになったらしい。
ところが男の方も自分ではないと言い張って帰ろうとはしない。
神社やお寺はそれで困ってしまって、どうしたものかとあちこちに伺いを立てているとのことであるが、バラケの分身分体を作って入れておけばいいということになったようである。
ところが両者はそのバラケを回収し続けているため、天皇の分身分体の姿が安定しないらしい。
大和の天皇家の正常化はそうして少しずつ進行しているわけであるが、数が多いし、偽物ばかりなので、その調整に皆々とてつもない苦労をしているのが現状である。
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安徳女帝 15
安徳女帝は今富士山の研修所で、時空の調整に入っておられる。
歴史上の高名な人物や神々は時空が固定されていて、昔のままで生きさせられていることが多い。
後世の我々も伝説のままであることが尊いとばかりに、史実ばかりを尊重しようとする。
実際にはそれほど馬鹿馬鹿しいことはないわけで、まともな者であればその矛盾に気がついて、それを打破しようともがくはずなのである。たとえばアンネ・フランクさんのように。
ところが経典の一字一句そのまま受け入れなくてはならないとする、カルビンの改革派のキリスト教なども存在する。
大和の天皇組の皆さんもそうしたメンバーが多く、過去のまま生きていて、現代のことなどまったくご存じない方々がほとんどなのである。
安徳天皇セットもそのようであられたので、改めてジャンヌ・ダークのように小学生レベルからの再教育となっている次第である。
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