四十五番 大峰山山上ヶ岳
大峰山山上ヶ岳に被官ひとり大神お出ましになられまして、稲荷神行のお務めをいただきました。お立ち会い致しました、十神界でございます。
被官ひとり大神私共のもとにご挨拶に来られまして申されました。
大峰山山上ヶ岳と申しますと、修行者の目指します地でありますが、訪れましてたくさんの者達に出会いました。
一番の衝撃は人の身をいただきまして修行のみに明け暮れまして、人生道の欠落にて神上がりますることなりませず、さりとて人生道へも帰ることなりません人の姿でございます。私共は申し上げました。
人の身脱ぎ捨てましても、この山にとどまることなりまするも大きな慈悲でございます。
人々はいただきました人間として過ごします日々の中に、摂理に近づきますお宝秘めておりまするに、あまりに気づくことが少ないのでございます。
被官ひとり大神深く頭(こうべ)下げまして、御神座へお進みになられました。
御神座にお定まりなられまして、ご自神の調整念入りに致しまして、ご神行に入られます正礼致しました。
祈り静かに深めてゆかれまして、ご神行八割修められました時、大峰山山上ヶ岳に稲荷神行成就致しました。
証(あかし)の極みのみ光生じました。ご確認致しましてご報告申し上げます。
十神界
佐田靖治御大師
神行日 令和三年七月二十三日
仲介者 小野恵里子
審判者 佐田靖治