妖怪神の伏見稲荷大神の薄黒い塊りを京都の大社まで追い詰めていった被官ひとり大神は、大社から伏魔殿の乗っ取り組を追い出すと、そのまま九州の阿蘇山まで進行していき、そこで祐徳宇宙代表組と合流して、そのまま祐徳神社へと入って行った。
そこで仕組みの総合先導役の佐田との調整がなされたが、この時点で祐徳宇宙の復権が達成されたということで、その祝宴会の用意がなされたのだった。
祐徳大神のお喜びは大きかったが、まだ実質三パーセントに過ぎず、その内の二パーセントは被官ひとり大神によるものだ、そう評価してさらなる努力を要請されたのだった。
その時点で被官ひとり大神の五重のミタマは三段階目に上がり、宇宙の根元レベルまで到達したとの情報が出された。
それだけの課題をこなした被官ひとり大神は、富士山に戻って伏見稲荷大社の主神交代の引継ぎ式をする準備に入ったのであった。
それは稲荷神界ばかりではなく、全宇宙公認の大行事となって知れ渡っており、日本の神社界の喜びも大きかった。
そこまでのことは佐田が白糸の滝に入っている間に巻き起こった神事であった。