07.被官ひとり大神の稲荷神行

被官ひとり大神の稲荷神行 82

被官ひとり大神が稲荷神社の総元締めの伏見稲荷大社に単独で乗り込んでいくにはまだ実力不足だったらしく、佐田を連れて仕組み働きをしようとしたということであったろう。

伏魔殿に乗っ取られてしまっている伏見稲荷大社を正常化させるためには、大社に巣くっている妖怪大神を追い出さなくてはならない。

 

つぬぶて山の神行で実力が上がっているとはいえ、宇宙を支配している伏魔殿の乗っ取り代表と渡り合うまでには至っていない。

そのことは伏見稲荷大社の妖怪大神ともろに対決し始めると、佐田の足下まで縮み佐田の陰に隠れようとしてしまうことで、その実力不足が露呈してしまうような実態だったからである。

それでもあきらめずに佐田を連れて京都の本社へと相手を追い詰めていったのであった。

妖怪大神は薄黒い塊りとなって退き始め、次第に縮小しながら伏見稲荷大社へと引っ込み続けていくのだった。

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