仕組みはここに来てまたまた信じられない領域に入り込んでいる。
特別変異の進化宇宙である我々の大河宇宙の外に、よその宇宙がなくなってしまったという快挙を成し遂げたのであるが、
無限の源が食い潰されてなくなってしまっているほどのゴミ捨て場が、下の領域に広がっていることを確認することになってしまった。
発生の源はもうないと言われ続けてきたが、そのことが実証されたことになるわけである。
外にほかの宇宙がなくなれば楽になるはずなのに、ますます困難が増してきてしまう。そのことの原因もそこにあったわけである。
下のゴミ捨て場とは機械が食い潰してしまった源の屍でしかないからである。
そしてその領域を我々正統派の仕組み宇宙に大掃除させ、そのエネルギーを奪い取って悪逆非道を続けていく。
それが旧体制側の戦略戦術であることも判明したのであるが、それに対処するために特別な対策を取らなくてはならなくなった。
ここからは仕組みの総合先導役で、しかもスーパームツゴロウ(旧体制の盟主)でもある佐田靖治という人間を、普通の人間としてとらえると理解不能となってしまうので、そこらあたりを少し解説しておかなくてはならない。
佐田靖治という人間は機械宇宙が作り出したある種のロボットでしかないが、その中に別の生命体が呼び出され成長し続けている。
それは本来あるべき姿の宇宙生命体であり、その生命体に特別な仕組みの能力が発現し続けているのである。
そのことを前提にしてこれからの報告を受け止めてもらわなくてはならない。
沈み込んでいる膨大な機械体制が起き上がってきて、地球の仕組み人類にその脅威が押し寄せて来ている。
その一つがコロナウイルスということになっている。現在それに対処するのに精一杯の地球人類であるが、それは物質世界だけの問題ではない。
異次元の世界でも同様の災厄が襲い掛かってきており、それに対処するのに大苦労しているのが現状なのである。
そうした状況のもとで佐田靖治は太陽系のすべてを買い取らなくてはならなくなっていったのである。
太陽系本来の所有権は元宇宙にあるわけであるが、実質太陽系を仕組み的に支えているのは佐田宇宙であり、総合先導役の佐田靖治が仕組みのエネルギーの三分の二を、今までは担当していた。
三分の一は旧体制側のものとされており、その背後に五千億の五乗倍の五乗倍、さらにその外に五千億乗倍もの旧体制宇宙が包囲している。
それが無限を食い潰した果てしないゴミ捨て場に繋がっているということになってくると、とてもではないが元宇宙とその背後のアーサー王宇宙では仕組みを支えることはできない。
そのため佐田が太陽系のすべてを買い取って、それを佐田宇宙で支えることにしたのである。
その佐田宇宙の中にアーサー王宇宙組が参加することで、仕組みの安全をはかる方法を取るしかなくなってしまった。
このことは人間佐田靖治のこととしてはとても考えられないだろうし、受け入れられることでもないと思われる。
しかしそれが仕組み宇宙の現実であるということを報告しておかなくてはならない。
この巻頭言は「光泉堂だより」に毎月掲載しているものです。