15.始皇帝と金期気

始皇帝と金期気(きんごき) 53

金柑さんは今五十才ほどなのだそうであるが、変に焦っておられて、こちらに早く書いてくれとしきりにせっついてこられる。

書くことがそれほどないでしょうと言っても、なかなか収まらない。

仕組みの課題のことは五十鈴神行が終わらないとできないことになっているので、そのことでもなさそうなので少しこちらも考えてみた。

すると代理親系の仕組みメンバーが三セットあることに思い至った。ナポレオンとアメリアのことはさておいても、日本には伊達政宗公と金さんがおられる。

そして両組とも神行に取り組んでいて、ナポレオンとアメリアなどは日本と世界の二段階を終えている。

本命だったはずの自分達がまだもたついていることに焦りが出るのは当たり前で、それで早く早くと急いでおられるのだろうと理解できたのだった。

しかし、両組ともまだ下ごしらえの神行でしかないのである。

本体方はそう考えてはいないようで、ナポレオンとアメリアなどはもう終了して宇宙旅行に出かけたがって収まらない。

伊達政宗公などは舞い踊って楽しんでいる始末である。前段階で苦しんでいる金柑組と大した違いはないのであるが、そのことがどちらもわからないらしい。

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