色欲の極みを追求する恍惚死宴会は、佐田の特別のエネルギーを使って取り組まれるもので、佐田の幸福死宴会、佐田の自由死宴会と三つ巴になっている。
色地獄宇宙に落ち込んで、ヘドロの中で化け物の男と女がからまりついてうごめいている、そんなおぞましい宇宙のメンバー達を正常化するためのものである。
ジャンヌグループもそうした領域の調整が必要であるとされていた。
もっとも正統派の宇宙メンバーの場合は、そうした領域と連動するようにして、更生するためのトレーニングをしなくてはならない。
ジャンヌも五百年を超える色地獄の牢屋で、すっかり色欲魔的な領域にまで落ち込んでいたらしく、かなり薄汚かった金柑組ですら敬遠するくらいの、おぞましいグルーブだったのである。
聖少女のイメージや聖女扱いされた女性からは、とても想像できないけがらわしさなので、周りが嫌がるし、嫌がられる側にしてみれば、誰も信用できないということになってしまうらしかった。
それで佐田でなければ駄目だと、いちいちこちらに通して事が運ばれていくことになっていったのであった。
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