午後の宇宙の公式行事に合わせて、仕組みの調整をしてもらう段取りになっていったジャンヌであったが、まずどのレベルの課題がふさわしいかの確認をしなくてはならない。
担当者が大元、ハゲ元、元宇宙から一名ずつ派遣されていたが、彼らの言うことを聞かないので、金柑に手伝ってもらうことになった。
元々色地獄化してしまっているグループなので、とてもまともな課題がこなせるわけでもなかったのである。
ジャンヌのセット夫と思われる男は、カリストの牢屋の色地獄の女衒(ぜげん)の主のような男であって、そちらもとてもではないがまともな男とは言えないらしかった。
それで同じ境遇にあるような大先輩の金柑のリードで、公式行事の「恍惚死宴会」と呼ばれている特別領域で、刻み込まれた過去の歪みと穢れを抜き取る作業に取り組まされることになっていったのだった。
ジャンヌグループの五十名全員がそのレベルだったのである。