ジャンヌに何か収入を確保するための特技があるのかと問うと、何もないという。
戦争していたのだから剣は使えるのか問うと、それならかなり強いと言い張るので、とりあえずつぬぶて山の処刑執行人として通用するかどうか調べてみよう、ということになって試合をしてもらったところ、使い物にならないらしい。
それなら仕組みの戦士としてトレーニングさせたらどうかと確認してみると、とてもそんなレベルではないという。
流刑地レベルだろうということで、それならそちらの宿舎へさっそく行ってもらおうということになったのであるが、こちら側の犯罪者ではないので、普通の流刑者扱いをするわけにはいかない。
そんなこんなでどこがふさわしい場所であるかの調整がなされ、どうやら流刑地レベルの研修会館の宿舎の個室が、五十名全員に与えられることになったのだった。
五十名のうち十名は立場が違うらしくて、別扱いにされるようであったが、とりあえず五十名、女と男が半数ずつ、そちらで生活してみることになったのだった。
もっともそれが受け入れられるかどうかは、ジャンヌ次第だとのことではあったが。
それはそれとして、生活費をどう稼げはいいのかの問題に関しては、とりあえず明くる日から流刑地の仕事をしてもらって、様子を見るということになったのだった。