13.ジャンヌダルク

ジャンヌ・ダークの秘密 8

それからが大変であった。ワーッと大元組の仕組みメンバー達が集まってきて、そのことの確認をしたのであるが、どうやら正しいという結論に達したのだった。

そしてそれからどうするかについての対応が、非常に難しい局面となっていることに気づかされていったのだった。

なぜならまず彼女は無学文盲であったこと。その点は中国の金柑よりはるかに悪かった。

金柑の場合はまともな教育を受けていたが、二千年の遅れがあって、その調整をしなくてはならなかった。

 

ところがジャンヌの場合は、まともに農家の娘のままで、天からの啓示だけで動かされていたため、まったくの無教養だったのである。だから仕組み現場の状況を説明することすら満足にできないのだった。

キリスト教の信仰のみに特化された状態で、天の指示を受けてフランスに王を立てることと、フランスからイギリスを追い出すことのみしか考えられなくされていたのである。

その固定観念がフランスに王(シャルル七世)が立っても、フランスにイギリスがいることの妥協が許せなかったのである。

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