15.始皇帝と金期気

始皇帝と金期気(きんごき) 47

三度目の課程は三日後の予備日に、また次の課程の試験的な調整を三十名ずつで行ったあと、木星、ガニメデ、それ以下合わせて五千億が二倍に増えていたとのこと。

そして四度目の課程では、それが五十名ずつの調整のあと、五千億名が三倍に増えて定着することになったのだという。

この段階で三日間の課程を終えた九月九日、金玉始皇帝がガニメデに上がったとのことである。

佐田が確認したのは明くる日の十日のことであったが、金玉は疲れ果てて佐田の流刑地の休眠室で休んでいた。

取り組んでいるみんなが青息吐息で、脱落していく者もあるとのことであるが、すぐにメンバーは補充されるのだという。

宇宙公園の星だけではなく、初代代表宇宙のメンバー達が順番待ちをしている状態だとすれば、当然のことだと思われる。

まだまだ太陽系の仕組みは完成には程遠い。そしてこの課程はまだ始まったばかりでしかない。

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