15.始皇帝と金期気

始皇帝と金期気(きんごき) 40

金柑グループの問題は、堕落した二千年のツケが重くのしかかっていて、そう簡単に仕組み働きができるわけではない。

その立直しをはかるために、金柑を中心にして懸命の努力が続けられているが、まともに動けるのはほんの数名でしかない。

あとは色地獄を中心にした堕落界、脱落界でうごめいているだけである。

二千年のツケの調整をするために、現在毎日特別の調整がなされているとのことであるが、まだ三分の一ほどの行程が残されているのだという。

しかしそれは時間軸での話であって、空間軸的にはまだ良くて木星、半分以上はまだガニメデ以下でしかない。太白山に上がれるのは二三千名あればいいほうだとのこと。

その調子ではいつまでかかるかわからないので、そろそろこちらから手を打つことにしたのであるが、始皇帝にはそのことは最初から宣告してあったし、彼もそれを受け入れていたので、

そろそろ頃合いということで八月二十日、それを試験的に試みてみた。仕組みの戦士ロボットとして働いてもらうというものである。

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