15.始皇帝と金期気

始皇帝と金期気(きんごき) 36

徐福氏の愛鷹山の拠点には、昔の家族親族のほかに色地獄系のメンバーが多数あり、木星からガニメデに沈潜している者達もたくさんあった。

徐福氏の要請もあって金柑はそちらに赴任したのであるが、彼女の日本の本拠地は忍野の寮に置こうとしていた。ところが留守の拠点に空き巣狙いが入り始めたのであった。

寮でなくても客殿があると言って研修所の担当者がアドバイスしても言うことを聞かない。

役目が忙しくて寮に戻っている暇がないため、その留守の間に伏魔殿の組織が潜り込むのである。

自分で追い出している暇がないので、研修所のメンバーにそれを頼むのだそうであるが、研修所では個人の場所に入ることはできないから、客殿にしてほしいと言っているらしい。

それもわかるけれども日本における自分の拠点を確保しておきたいのだという。ところが伏魔殿側はそこを拠点にして研修所を乗っ取り支配しようとしていた。

そうしたせめぎあいはどこにでもあることなのであるが、富士山の佐田の拠点ではなおさら激しく展開されていくのだった。

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