15.始皇帝と金期気

始皇帝と金期気(きんごき) 30

前回は六月八日までの報告で、それから二か月近くが過ぎてしまったが、六月九日からの経過に関しては、金柑の仕事が軌道に乗り始め、今後の見通しがひとわたりできてきたことで、彼女はかなり落ち着いてき始めていた。

始皇帝のほうはまだまったく駄目だったし、そのせいもあってか男組のほうは、思うような展開にはなってはいなかった。

お付きの女達もすべて潰れ形のようであって、一人金柑だけが進化しているような感じであった。

彼女の場合は、キクリヒメの第一対応神(以前の親神的な立場)からのやり直しであったが、佐田の満艦飾の教育課程での勉強をみんなとしてもらうことになっていった。

佐田の満艦飾は三つの大きなブロックに分けられているのであるが、本来は旧体制のためのものであって、正統派のためのものではない。

ただし潰れ形の正統派のためにも特別な対応がなされているので、そちらで三つの過程である「きまり満艦飾」「仕組み満艦飾」「進化宇宙満艦飾」を順番にやってもらうことになった。

それらはそれぞれ初級中級上級の三段階に分けられており、教育課程的な機械による疑似体験の遊びであった。

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