15.始皇帝と金期気

始皇帝と金期気(きんごき) 17

金柑の持つ鬼の金棒と秘宝はそれからさまざまな動きをすることになっていったのであるけれども、とにかく彼女はわがままで始末に負えない。

誰がどう教えてもまともには動かない。

忍野の研修所でアメリアとナポレオン立ち会いのもと、つぬぶて山のメンバーとの調整をさせたのであるが、寮生活の厳しさについていけないのである。

色と金棒で惑わかしたり、対抗してきたりして、みんなもどうしていいのかわからないらしいので、佐田はとりあえず佐田王街の正統派のための色街で働いてもらうことにした。

それが図に当たったのであった。

金柑は大喜びで働いてお手当をもらうと、急いで研修所に帰ってきて、ひと月分の寮費を払ったのだった。

寮費の払いができる見通しが立ったことで、金柑は落ち着きを取り戻し、つぬぶて山の仕組みの戦士の見習いとして正式に受理されたのであった。

そしてミタマは六合目に上がった。

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