つぬぶて山神行 縮図日本から世界へ
佐田の解説
ナポレオンとアメリア両大神によるピレネー山のつぬぶて山の神行が、一度ではすまず、三度繰り返されなくてはならなかった理由について、少し解説しておきたいと思う。
アメリアはともかく、ナポレオンが調子を崩したのは、始皇帝が出現したことが大きく影響している。
ナポレオンは近世のヨーロッパの英雄であるが、始皇帝は古代中国の大英雄ということで、ナポレオンが位負けした感じであった。
同じ元宇宙の代表の代理親系同士でもあり、セット女の金期気がイスラエルの天命をたずさえて縮図日本に行かなくてはならなかった仕組みの持ち主であったことも、気後れの原因であったのだろう。
金期気と始皇帝は失敗して仕組みを潰しているわけではあるが、それでも仕組み的には彼らに代表権があるように思われたのであろう。
彼らの出現でナポレオンの立場が崩れかかって、またまたバンパイアの気配が濃厚になってきてしまったのだった。
ピレネーのつぬぶて山のメンバーからそうした連絡があったので、やり直してもらうことになったのであるが、まさか三度もかかるとは思わなかった。
こちらの説得としては、始皇帝は中国、ナポレオンはヨーロッパ、現段階では両者は対等の立場にあって、それぞれが元宇宙の潰れた神界を立て直さなくてはならない使命があり、
主導権争いをするよりは、当面のその課題に取り組んでほしい、というものであった。両大陸ではどちらも神々が埋もれてしまっているからである。