15.始皇帝と金期気

始皇帝と金期気(きんごき) 12

六月一日、佐田が富士忍野の拠点に出向いた日のことである。

金期気さんは富士山の南の愛鷹山に拠点を移していたが、佐田の拠点にある研修所(ナポレオンが修業したところ)でトレーニングし始めていた。

 

ところが修業する間もなく遊びに出かけるらしくて、評判が悪い。

アメリアがあちこちに連れ歩くとのことであったが、いくらたっても修行場に戻ろうとしない。

珍しいことだろうからしばらくは気楽にさせてあげれば、と言っておいたのであるが、何か変なので北口浅間神社でご挨拶した時に、そこらあたりの状況を確認してみた。

すると李斯がナポレオンに対するソロンのような背後操作をしているのが明らかになってきた。

 

それからが大変であった。

このことがわからない段階では、金期気の犯罪性が問われるまでに非難が高まっていて、

彼女の犯した過去からの罪を断罪する必要があるという流れになっていって、彼女は牢獄のある浅間山の裁判所へ連れて行かれたのであった。

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