令和二年五月十四日のことであった。
中国の潰れ先導役のスセリヒメがこちらに働きかけてきた。
会いに出かけた大倭姫(トヨスキイリヒメ)を追い払った女性である。
そして何かを訴えようとしているのであるが、妨害が激しくてなかなか内容がつかめない。
しばらくすったもんだして少しずつわかってきたのであるが、彼女は怒鳴りつけはしたけれども追っ払ったわけではないと言う。
それでは何をしたのかと問いかけると、被り物を被っているので恥ずかしい思いをしているのがわからないのか、そんな感じでいらだって叫んだだけだとのこと。
そんなようなことを言っているらしいが、その間にこちらには朱色の靄(もや)のようなもので包まれているような感じがあるので、怨念の固まったような女になってしまっているのではないのかと問うと、当たり前だと怒鳴り返してくる。
日本に行かせてくれなかった始皇帝に対する怨念なのだという。
ニブツヒメ(丹生都姫)化しているのかと問うと、どんな色なのかと聞いてくるので、朱色で魔神だと言うと被り物を脱いで、そうかもしれないが、それならどうすればいいのかと聞いてきたので、逆巡りをすればいいと答えた。
するとあっという間にそれをやりだしたではないか。