34.南龍と落っこち

南龍と落っこち 3

時が来て、先行して無源に回帰していた佐田組のすべてが降ろされた時、南龍、落っこちの二名も仕方なく降りてきた。

そして寝ぼけた身体や頭がはっきりしてくるにつれて、太陽系の仕組み担当の自覚がよみがえっていったのだった。

 

先行した佐田組三分の二の内、半分の三分の一のメンバーは、太陽系の残されている仕組みに取り組み直すために、元の位置に戻ってきたが、

佐田の元親父をはじめとする主力三分の一は、戻ろうとはせず分裂してしまったのであった。

 

南龍、落っこちの二名は戻ってきたほうであったが、休んでもかえってきつくなった仕組みの重さに耐え切れず、狂い回って周囲に迷惑をかける始末なので、

こちらも見かねて助け舟を出したのであるが、それが佐田の弟子になるという提案だったのである。

 

当然二名は反発した。南龍師は四度目は何としても避けたいと、以前からがんばっておられたし、落っこち大神にしてみれば、

子供達の手前もあって、だらしない父親の姿を見せたくなかったのであろう。

 

当然のことで、こちらとしても強行したくはなかったのであるが、いろいろ手を尽くしても効果が出なかったので、止むを得ずその提案をしたのであった。

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