時が来て、先行して無源に回帰していた佐田組のすべてが降ろされた時、南龍、落っこちの二名も仕方なく降りてきた。
そして寝ぼけた身体や頭がはっきりしてくるにつれて、太陽系の仕組み担当の自覚がよみがえっていったのだった。
先行した佐田組三分の二の内、半分の三分の一のメンバーは、太陽系の残されている仕組みに取り組み直すために、元の位置に戻ってきたが、
佐田の元親父をはじめとする主力三分の一は、戻ろうとはせず分裂してしまったのであった。
南龍、落っこちの二名は戻ってきたほうであったが、休んでもかえってきつくなった仕組みの重さに耐え切れず、狂い回って周囲に迷惑をかける始末なので、
こちらも見かねて助け舟を出したのであるが、それが佐田の弟子になるという提案だったのである。
当然二名は反発した。南龍師は四度目は何としても避けたいと、以前からがんばっておられたし、落っこち大神にしてみれば、
子供達の手前もあって、だらしない父親の姿を見せたくなかったのであろう。
当然のことで、こちらとしても強行したくはなかったのであるが、いろいろ手を尽くしても効果が出なかったので、止むを得ずその提案をしたのであった。