34.南龍と落っこち

南龍と落っこち 2

落っこち大神は南龍大神と共に、逃亡奴隷のようにして仕組みから逃げ出した佐田組の後を追った、無責任代表でもある。

二年ほど前のことであるが、七台の未来宇宙を生き終えて、無源まで突入し、しばらくそこで眠って休んでいたのであるが、

仕組みが上層レベルに上がった段階で皆と共に、仕組み宇宙現場に降ろされた経緯の持ち主である。

 

太陽系の仕組み現場には、落っこち大神の二人の子供たちが、開ける星で成長した家族と共に残っていたし、ハゲ元宇宙のメンバー達の三分の一も残されていた。

それは南龍組の大元宇宙も同じことで、膨大な廃墟妖怪の包囲網の中で、懸命に戦っている最中だったのである。

 

残された者達の思いはこちらが代弁して語るまでもないだろうが、彼らは少なくともこちらに聞こえるようには何も言わなかった。

それは二名の代表格の困難苦難を知っていたからであったろう。しばらく休ませてやりたい思いもあったとするしかない。

 

総合先導役の佐田ですらそう考えたし、それを許したわけなので、佐田組にしたところで、その後から彼らを追っていったメンバーに対しても、それを受け入れてはいたのだから。

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